「力を抜く」ということは「力を使う」ということ 伊豆のかいふく指南処【からはだふくらか】
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今年は辰年で
この辰は振や震に用いられるように
揺れ動くという意味を持っています
元々は蜃ハマグリで
農具の意味だとか
さらに甲辰についてはこちらに詳しいので
ご覧ください
『2024年の干支「甲辰」はどんな年? 春の日差しが平等に注ぎ大きな成長を促す年に』
(歴史学者・東洋古代思想史研究家
村上瑞祥)
要しますと
甲も辰も芽吹き成長するという意味を持っていて
それが重なることから
意味が強められ
良くも悪くも大きく変わる年と言えます
元日の地震が象徴していますね
しかし
地震にしても
空港の接触爆発事故にしても
あまりに映像が乏しく
この
一億総カメラマン時代にちょいと違和感を感じ得ません
それはともかく
年初にもお伝えしましたが
振動に対応する為には力を抜くことが肝要となります
『新年おめでとうございます!! 本年こそは力を抜いて参りましょう』
本気で力が抜けますと
これはもう
地面に全身を預けるより他にありませんから
そうすると
動くことも何も叶わなくなります
力を抜く
というのはですから
筋力で無い力を使う
ということを意味します
この筆頭はもう誰が何と言おうと
重力です
それは
動くという字自体が表していますからね
このからだは
ひとつの皮袋であり
その中には
いにしえの海の成分が循環しています
スカイツリーが
1300年前の建築物である法隆寺の五重塔を参考に建てられたというのは有名な話ですが
その肝が心柱ですね
その心柱に
周りを乗せる形で出来ていて
固定はされていません
そのふたつが異なる振動をすることで
互いに打ち消し合って
揺れを抑える働きをするので制震構造というのだそうですが
これは
ノイズキャンセリングも同じ理屈ですね
真反対の位相の周波数をぶつけると
音は消えます
そして
非常にザックリですが
人体も骨と液体という異相で出来ています
しかしながら
背骨は支える構造では無く
動く為のものなので
いつでもバランスを崩せる準備があります
バランスを崩せば重力によって動きます
それを制御するのも
やっぱりバランスです
からだは固体では無く液体ですから
全部をひとまとめに動くことも出来ますし
様々な方向に分散させながら動くことも可能です
ややこしい言い方をしていますが
要は
全身でバランスを取りましょう
ということです
当たり前に非常に多い動きでありながら
最もからだを壊す動きとして
前屈みがあります
顔を洗うでも
調理皿洗い
机に向かうでも
物を拾うでも
何でも前屈みという動きがあり
この時にバランスを考えずに
頭を前に倒しますと
この頭の重さを制御する必要があるので
筋力が発動します
それが大体
腰の筋肉への負担になります
それを繰り返すと
疲労が蓄積し
疲労が限界を迎えると
ギックリ!
ということになるワケです
ですから
バランスを取りましょうということなんですね
頭という重たいものを前に持ってくる時に
その重さを相殺するものを後ろに引くことで
全体のバランスが保たれます
つまり
頭を倒すのでは無く
お尻を後ろに引くことで
自動的にからだは折れますから
頭が勝手に前に倒れてきます
この時
お尻と頭でバランスが図られているので
筋力は必要無く
当然腰への負担もほとんど失くなります
花を作っている農家さんが
重い物を運ぶので腰が痛むんだと
荷物を持ち上げる下ろす
という動きも
腕だけで行おうと思うと
結局の処
その腕の動きをサポートしなければなりませんから
足や腰に力が入り
それが繰り返されることで負担となり
痛みになります
ペンフィールドという脳神経外科医が
脳と感覚の関係を調べ
この人形はその関係性が強調されているんですが
これを見ると手が大きいですね
つまりそれだけ私たちは手に意識が多く向くんですが
今度
筋肉量というものを見ますと
その70%は下半身にあります
考えるべきなのは
この意識と からだ との齟齬で
実際に多く働いてからだを支えてくれているのは下半身なのに
手だけに意識が向いていることによって
上の方の様な腰痛に悩まされることになるのです
だから
ここもバランスを図れば良いのです
手だけに意識を向けず
全身を使う様に心懸ける
乳幼児は細かい動きが出来ませんし
筋肉も発達していませんから
必然的に全身で運動します
それが
いつ尽きるとも知れない元気をもたらすのですね
偏って使うから
疲労する部位と元気な部位という差が生まれ
その差が
より疲労感を感じさせることになりますし
局所的な疲労は回復しにくいんです
寝ても疲れが抜けないというのは
この偏った疲労が原因です
具体的には
荷物を持ち上がると言う時には
腕は引っ掛けるだけで
そうして後ろにひっくり返る様な心持ちで
からだを持ち上げれば
驚くほど軽々と持ち上がります
自身の体重を利用して持ち上げれば
ラクに持ち上げられるということは
自身の体重分は持ち上げられるということです
お米1俵が60㎏で
これが持ち上げられるのが一人前の大人だ
というか
一人前の大人なら持ち上げるのみならず
運べて当然だったワケですが
それは
昔の人が現代人より力持ちだったワケでは無く
からだの使い方を知っていた
というだけの話
それは
筋力じゃなく自身の重さ
つまり
重力を使うということです
そしてそれが
「力を抜く」ということであり
「力を使う」という意味です
そうして
力を抜いているから
さっきの制震構造
ノイズキャンセリングが働いて
揺れを消す力にもなるのですから
いちいち動揺せずに済むということですね
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・全身及び内臓の深部バランス調整
・血流の回復から改善、血流の歪みの修正、修復誘導までの対応