AIと再生医療
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高城未来研究所【Future Report】Vol.683(2024年7月19日)近況
今週も東京にいます。
パーソナルヘルスケアサービス「8weeks.ai」を立ち上げたこともありまして、今年は東京で多くの時間を過ごして読者の皆様にお会いしておりますが、この機会に自分の健康状態もさらなるバージョンアップしようと思い、年初から様々な人体実験を半年ほど続けております。
今週、眼科へ定期検診に訪れましたが、視力を検査したところ、もともと1.0と0.8だったのが両眼とも1.2まで上げることに成功しました!
この要因には様々な取り組みが効いたと思われますが、この半年で大きく取り入れたのはサイトカイン治療や幹細胞上清点滴を適宜行うことでした。
それ以前にも抗酸化や食事を徹底したり、Pro Display XDRを始めに目を悪くしない取り組みは続けておりましたが、この1年で大きく視力が回復したのは間違いなく再生医療だと思われます。
特に功を奏したのが、幹細胞上清点滴です。
この治療(別名「復活の呪文」)は、幹細胞が分泌する様々な成長因子やサイトカインを含む上清液を点滴で体内に投与する方法で、細胞の再生や修復を促進して全身の健康状態を改善することを目的とした、いわゆる「再生医療」です。
これを点滴以外にも点鼻、点眼、直接頭部などに注射することで、細胞の活性化、免疫機能の向上、抗炎症作用、組織修復の促進、老化抑制などに効果的です(数十万円かかりましたが)。
また、一般的に老化は見た目、つまり顔などのシワやシミを気にする方がほとんどですが、実は1番初めに老化するのは目であることは、あまり知られていません。
既にAI技術により目を検査するだけで多くの病気を発見することが可能な時代になりつつあり、逆に言えば目をしっかり保つことが病気にならない、もしくは老化しない鍵になるのも間違いありません。
心臓病専門医のエリック・トポルは、AIが目の状態を見ることで医師が気づかない病気を発見するのに役立つ素晴らしいツールになる可能性があると考え、網膜疾患に限らず、糖尿病管理、さらにはパーキンソン病の診断に成功した例をいくつか挙げています。
今後、AIは画像、医療記録、遺伝データなど、膨大な量の医療データを分析して人間の医師が見逃してしまう可能性のあるパターンを特定することができると、未来の医療の可能性を述べています。
こう考えると、再生医療とAIの組み合わせは、この時代の医療として無視できない存在どころか、絶対的なファーストチョイスになりつつあります。
保険診療で既得権を守る日本の医療システムではなかなか理解や浸透するのは難しいかもしれませんが、事実、僕の年齢相応とも言える緑内障も、大幅に眼圧が下がり、正常範囲に戻すことが出来ました。
同時に動体視力も大幅にアップ!
ただし、再生医療をはじめるには機序があります。
GLP-1もそうですが、まずは偏った栄養を整え、酸化を防止し、SIBOなどの問題をフィックスした後に行ったほうが、遥かに効果が高いことがわかっています(価格を抑えられます)。
その上、幹細胞上清点滴と言ってもピンキリで、僕自身が国内で多くのラボを回った結果、良い製品は2〜3程度しかないと断言できます。
さらに、脂肪由来、歯髄由来、臍帯由来など多岐に渡り、症状やその人にあわせてミックスすることで効果が倍増するのも確かです。
AIと再生医療による検査と治療。
今後十年、医療は大きく二極化するのだろうな、と眼科検診を通じて身を以て実感する今週です。
まるでガラケーとスマホが似て非なるように。
(これはメルマガ『高城未来研究所「Future Report」Vol.683』の冒頭部分です)
高城未来研究所「Future Report」
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
高城剛 プロフィール
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。