GPT-4を使ったセグメントAIの登場
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これもうオンプレミスでやらんとヤバいんじゃないかと思うんですけど、ギブリー社からさっそくGPT-4ベースの法人向けアレが出ていました。
https://japan.cnet.com/article/35202118/
イタリアでのGPT禁止令もそうでしたが、教師データをオープンソースどころかウェブに出てる文書で巡回して取ってくるってレベルの話だと相当ヤバイと思うんですよね。著作権のところも課題あるでしょうし、着地しない怖れが。
こうなってくると、何が信用できて、どういう仕組みで構築するかをちゃんと考えないと、ジェネレーティブAIの利活用でも相当なハードルとなって帰ってくる感じが強くします。柿沼太一先生がAIと著作権のアウトルックを示しておられましたが、テック系リーガルの分野ではどこまでが著作物とされるべきかという点でかなりの議論の蓄積が必要になってきてます。
https://storialaw.jp/blog/9239
いろんな見方はあるかと思いますが、参照したり試してみたり程度の利用であればともかく、ガチ商用で何かするというのは「怖くて使えない」のレベルで諸問題が起きている感じはします。また、ギブリー社の仕組みもそうですがおそらくまともな応答をしてくれるまで教師データを蓄積できているところとそうでないところでGPT系サービスを支えるLLMは品質に大きな違いが出てくることになるでしょう。
そして、文春でも書きましたけどこれって結局過去にこういうことがありましたという線形の延長線上に起きることしか返してこないし、私足しの仕事で脅かされるのは過去にあるものを適当に組み合わせて思考のフレームワークにしたりオリジナルだと言ってる程度のものしかやっとらん人たちがAIに仕事を奪われるということを考えても、使う側に回るには相応に頑張って最先端にいるか、常に状況が変わる分野で頑張るかしか方法はないんじゃないかと思ってます。
https://bunshun.jp/articles/-/61494
大量に電力食うよなということも踏まえて考えると、ギブリー社にはもっと頑張ってもらってオンプレミス対応でやるしかないんじゃないの、ということで、どこかで見た風景としてはプライベートクラウドやプライベートブロックチェーンみたいな「それをプライベートで運用したらそもそも代替技術のほうが安いんじゃないの」って話に。
画期的なのは間違いないんですけどね。どうすんすかね、これ。
画像は『AIを使いこなせればきっとすごいことができるんだろうと思っているけど、使いこなすために細やかな自然言語プログラミングがうまくできなくてクソみたいなアウトプットしか出すことができず頭を抱える中年男性』です。