サイコパスはマジやばいっすよ

2024/05/12 19時24分公開

 自分でも嫌になる自分の特質として「リアルでブチ切れると丁寧に延々と罵倒してしまう」と「一度許せないブチ切れポイントに触れるといつまでも覚えていて嫌味を言い続ける」ってのがあって、間に入ってくれる人がいてもいったん駄目だモードになると頑固ジジイみたいになってしまいます。

 いわゆる瞬間湯沸器ではなく、ずっとキレてる感じで、思い出すとまたフレッシュにキレ直してしまうんですよね。

 で、以前こっちに責任を押し付けて逃げた元現場長と当時先方に入っていたコンサルが、たまたまある謝恩会にセットできているのを見て、その瞬間、クソ苦労させられた話を思い出してブチ切れました。理性が制御する間もなくキレてしまったんですよね…

 あれ、サイコパスだと思うんですよ。能力を認められるために努力して昇進しようとする人は尊敬しますが、大きい組織の肩書きやそれに付随する権力が欲しくて出世しようとする人。上には上手い報告をし、下には厳しく当たる人。世にそういう人がいるのは仕方ないけど、少なくとも組織の中で囲っとけ、人の前に出る役職に就けるな、部下を持たせてはならないぞと思います。

 で、まあ、見かけた瞬間にキレて、これは一言言っておかなければならないと思ってビール片手に大股で詰め寄りに行ったんです。一緒にいた、当時の状況を知るおっさんも、付き合い長いもんだからワイがキレてるの気づいて制止してたらしいんですが… 記憶にない。

 普通であれば、なんかしでかすときは5段階ぐらい抑止が働くもんなんです。発見して、近づくかどうか、言うべきことを言うかどうか、その後の反応のリスクや、他人がどう思うのかも含めてある程度は考えて動くじゃないですか。

 しかし、キレてると別です。敵発見→即ミサイル発射になります。煽る煽られる以前に頭の中をザンギエフのテーマが鳴り響き、前に出てスクリューを狙う以外の行動が選択肢に入らなくなるんですよ。

 そしたら、ワイより先に、別の某社筋の偉い人(まあ、ガチモンで偉い人)がつかつかとそのサイコパス氏と腰巾着コンサルに近寄り「ありゃ君らは何なんだ」って詰めに行ってるんです。

 突然の関係会社からの公然の叱責に、唖然とするサイコパス氏。でもその偉い人とは関係なくワイはワイですでにキレてるので、失礼ながら偉い人を半ば押し退けて(会場がとても混んでたのでそうするしかなかったんですが)、ワイのほうからも「何の話で揉めてるか詳しくは知りませんが、私からも言わせてくださいよ」とやりました。

 別に先方社内の人たちや取引関係がいる場だから恥をかかせたいのではなく、本当に迷惑したのに満足に対応されないので一言言わせてくれってテイではあるんですが… ワイからすれば、これが理由で取引が無くなっても構わないぐらいのブチ切れで真剣勝負に臨んでいるんです。

 蛮族と扱われる鎌倉武士の、あの「舐められたら殺す」って、ワイは、何しでかしても罪悪感を感じないタイプのサイコパスを権力から外すための、社会的な知恵でもあると思ってます。お前の不始末のせいでみんなが苦労したのは仕方ないとして、形だけでも頭下げてケジメをつけられないお前は何なんだよという。筋が通らないでしょう。

 会場で騒ぎになったので先方上長が出てきて取りなしもあったりはしましたが、バックれてんじゃねえよシャバ僧が、という気持ちは収まりません。

 実際、それだけのことがあっても先方関係先からは社としての謝罪や引き続きの取引が来てまあそれはそれという話なんですが、流石に気づいて社内的なケジメをつけることになったのか、次の株主総会ではそいつ執行役員降りて退職し、別の中小技術会社に移るそうです。

 先方も会社として外で余計なことを喋られるとだるいから人事的にハメ込んで処理したのかなとは思いますが、ワイは許しておりません。


 1973年、東京都生まれ。96年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、新潟大学法学部大学院博士後期課程在籍。社会調査を専門とし、東京大学政策ビジョン研究センター(現・未来ビジョン研究センター)客員研究員を経て、一般財団法人情報法制研究所上席研究員・事務局次長、一般社団法人次世代基盤政策研究所研究主幹。著書に『読書で賢く生きる。』(ベスト新書、共著)、『ニッポンの個人情報』(翔泳社、共著)などがある。ブロガーとしても著名。

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